そういえばふと昔、治験に参加していた事があったので、その時の体験談と共にメリット・デメリット・注意点などを書いていこうかと。
治験というと人体実験をしてお金を稼ぐ『裏バイト』のイメージを持っている人もいると思いますが、実際には裏でも何でもなく、真っ当なものです。
そもそも治験モニターとは?
治験モニターとは薬の安全性を証明する為に、実際にその薬を使用するモニターの事です。
通院するものもあれば入院するものもあります。
治験の対象は?
治験の対象は、健康な人が対象のものもあれば、既に特定の病気にかかっている人が対象の場合もあります。
健康リスクは?
基本的に治験を行う病院は『安全性を第一』に考えていますし、ジェネリック薬品の治験もあります(僕は参加したのはジェネリックでした)
が、薬を飲む以上少なからずリスクがあります。
治験の謝礼で幾ら貰えるのか?
治験モニターに参加すると『負担軽減費』という名目の謝礼が貰えます。
負担軽減費は、依頼者(企業など)が用意し、施設側を通じて支払われます。
気になる金額は、医療施設によって変わります。
僕の場合は、2泊3日で5万円ちょっとだった気がします。
全部が一緒かわかんないですが、治験の場合『日給』ではなくて、僕が行ったところは『時給×拘束時間』って感じでした。
まぁ要するに治験の場合は拘束時間が長いから結果的に貰える金額が多いだけの事です。 たしか時給計算したら、その当時住んでたところの最低時給だったような。
まぁ『拘束時間が長い』と言っても、ほぼ”居るだけ”なんですけど。
既に上に書いたように、治験後に貰える金額は医療施設によって変わる上に時給に換算すると『そんなに大した額じゃない』ので、『危険だから報酬が高い』わけではありません。
また、交通費も支給されます。
治験に参加することになった経緯
当時アルバイトしてた時にバイト先の店長の友達がたまたま病院の先生で、何の話からか「うちで治験やってるから参加してよ」との事で、詳しく内容も知らずに参加しました 笑
その場に店長が居たこともあって、すぐに予定の日を休みに調整してくれてトントン拍子に話が決まりました。
入院するまでの流れ
入院する前にまず『事前検診』というものがありました。
事前検診の数日前から『酒/アルコール』は禁止。
採血や採尿や身長・体重などを測って、何も問題が無ければ晴れて入院ということになります。
※ちなみに事前検診で体に不調があると落とされますが、その際「どこが悪かったか?」というのは教えてくれないそうです 笑
記憶がたしかなら合格が分かるまで治験内容について教えてもらえなかった筈です。
僕が最初に聞いたのは『貼り薬(湿布?)』だったんですが、ステロイド薬に関するものだったこともあり一応断りました。
薬に関して詳しくないんですけど、たまたま「ステロイドは微量でも人体に蓄積される」という話を聞いた事があったため。ただ、それが本当かどうかは知りません。
「副作用が出ないほど微量なもの」と説明されたんですけど、自分の体に関わることですし、疑問に思ったことはその都度質問したり、少しでも不安なら辞めた方がいいですよ。
僕は結局それとは別の、飲み薬のジェネリックの治験(二泊三日)を受けることになりました。
入院日と内容について
入院の日は、まず健康診断。
この時点でアルコールやタバコの摂取が発覚した場合は残念ながら帰宅する羽目になるそうですが、僕の時は誰もいなかったように思います。
でまぁ内容についてなんですが、どれくらいの頻度か忘れましたが僕の参加した治験薬は飲み薬だったんで、それ自体は全く苦では無かったです。味もしないし。
「楽勝」と思いきや思わぬ落とし穴が。
採血の回数が半端じゃない!

もう2度と行きたくないんですよ。治験。
その理由が採血の回数。
朝7時だったかな?ぐらいから毎時間採血されるんですよね。
そんだけ注射されたら、どれだけ上手い看護婦さんが注射しれくれようと鬱血してくるんですよ。でも、鬱血した部分にまた注射されるから、最初はほとんど痛くなかったのにだんだん痛みを感じてきます。
もうビジュアル的にも辛くて、たぶん実際に感じてた痛みより痛く感じてたように思います 笑
(そもそも僕が注射苦手ということも関係してると思いますが 笑)
2日目の昼食前の健康診断で看護婦さんに「かなり血圧下がってますね?大丈夫ですか?」と聞かれたんで、「逆に大丈夫ですか?このまま検査続けて??」と聞くと「うーん・・・大丈夫だと思います」という不安を煽られる返事されました 笑
他のモニターの人らよく平気やなーと思いました。
でもまぁ、初日に「あ○○さんお久しぶりです」「○○病院以来ですね」みたいな会話が各所で繰り広げられてたから治験の常連も多かったんでしょうね。
「健康な体にそんなに薬ぶち込んで大丈夫かよ」と思ったのは覚えてます 笑
飯が少ない!

これは治験の内容じゃなくて病院によるんでしょうが、僕が参加した病院のお弁当は絶妙に量が少なかったです 笑
ちなみに食事は昼と夜の2回だけでしたが、少食で普段朝ごはんを食べない僕でも常にちょっと空腹状態だったんで、普通に量食べる人はかなり辛かったと思います。
基本ずっとベッドの上

画像提供:
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これは治験の内容に左右されると思いますが、僕の参加した治験は『歩いては駄目』とのことで、基本的にずっとベッドの上でした。
ベッドの上なら持ち込んだパソコンを使おうが、本を読もうが自由だったんですけど、トイレに行く時はナースコールを押して車椅子に乗ってトイレまで運んでもらう、というトイレに行くのにもなかなか気を遣う感じでした。
ちなみに治験に行ったことのある他の友達に話を聞いたら「俺の時は部屋にゲーム機が置いてあってゲームもできた」と言ってたので、病院や治験内容でだいぶ差がありそうです。
僕の場合は8人部屋の普通の病室でしたし。食事場所のホールには漫画がたくさん置いてありましたけど古いのばっかりでした 笑
採血さえ大丈夫なら治験は”アリ”
僕は予想していなかった採血にだいぶダメージを喰らいましたが、採血が平気な人にとっては、これほど楽してお金が手に入ることは無いと思います。
僕の場合、今だったらアフィリエイトブログやってるし、そういう意味では最高かもしんないですね 笑
あとまぁ、なかなかできない体験でもありますしね話のネタにはなるかと 笑
治験に参加するには?

治験に興味を持っている人の中には既に『治験 バイト』などで検索してめぼしい治験が見つからなかった人がいるかもしれません。
治験は基本的に『金銭による誘導』を良しとしていないので、あんまり大々的に負担軽減費をアピールできないようになっています。
むしろガッツリとアピールしてるところは辞めた方がいいと思います 笑
でまぁ実際、貰える金額は医療機関によって異なりますが、入院の場合だいたい一泊につき2万円前後の場合が多いようです。
僕の場合はたまたま病院からの直で参加することになったんですが、普通は『募集会社』を通して参加するみたいで、募集会社で金額が変わることはありません。
ぺいるーと
→ヘルペスの通院モニター募集サイト。入院タイプする必要が無いので人気。
インクロムボランティアセンター
→大阪で受けられる治験モニターの募集サイト。条件ごとに分かれているので見やすい。また、無料の糖尿病検診(条件が合えば治験参加可能)を希望の人はこちら。
株式会社パシフィックグローブ
→実施歴10年以上の老舗。ニキビ、メタボリックには最新・最先端の治験があったりします。
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