Nefflixを契約している方には是非とも観て欲しい作品が、映画『ダーククリスタル』とその前日譚を描いたNetflixオリジナルドラマ『ダーククリスタル・エイジ・オブ・レジスタンス』の2作品です。
・Netflix
大人はこの映画の製作過程に感動し、子どもはストーリーに興奮する事でしょう。
- ダーククリスタル
- ダーククリスタル・エイジ・オブ・レジスタンス
この作品の最大の特徴は『人形劇(マペット)』だということ。
人形劇というと、どんなイメージを持ってます?
セサミストリート?
それともサンダーバード?
いやいや、こういうレベルを想像してるとマジでびっくりするからっ!!
当時でこのクォリティー!?映画『ダーククリスタル』
映画『ダーククリスタル』は1982年に公開された映画なんですが、下のティザー映像(公式ではなくファンが作ったやつ)を観てください。
めちゃくちゃクォリティー高くないですか?
きっと中には『昔の映画』というだけで観るのを躊躇う人もいるでしょうが、この映画は世界観もオリジナルな上に、役者が出てこないので新鮮に観れる筈です。(世界観がオリジナルでも、役者の見た目で古臭く感じたりしますもんね)
大雑把なストーリーとしては、スケクシス族という分かりやすい悪役が惑星トラを支配しており、その惑星トラに住む生き残りのゲルフリン族が世界を破滅から救うというシンプルなもの。

人形だからこそ表現できるリアルな表情
Netflixオリジナルドラマ『ダーククリスタル・エイジ・オブ・レジスタンス』
2019年に公開された『ダーククリスタル・エイジ・オブ・レジスタンス』は、映画『ダーククリスタル』の前日譚を描いたドラマシリーズで、スターウォーズで言うとエピソード1的な感じ。
ドラマ版は映画版の世界観をそのまま引き継ぎながら、より壮大に、且つ派閥間の争いなど現実世界に照らし合わせる事ができるような少し踏み込んだ内容になっています。
とはいえ、決して何か押し付けがましい主張があるわけでもなく「考えてみればこういう事って現実でもあるよね?」というぐらいのレベル。
ドラマ版も基本的には映画版同様に人形劇で構成されています。
当時よりも圧倒的にCGが発達した現代で、わざわざCGではなく当時と同じ人形劇(マペット)を使っており、その大きな理由はやはり”表情”だったとのこと。
ただ、完全に人形だけを使っているわけではなく、ウィンクや笑顔などの”ちょっとした部分”にはCGを取り入れていて、よりキャラクター達の感情表現が豊かになっています(キャラクター以外、たとえば戦闘シーンなどにはCGが使われてたりするけど)。
上記のティザーを観ても、これが人形だと思えない人も多いんじゃないでしょうか。どう観てもフルCGのピクサー映画にしか見えませんよね 笑
でも、ガチで人形です。
このように手で動かしているものもあれば、人形師自体が中に入って動かす大型なものまであります。
当時の手法に現代の技術を取り入れた事により、最早CGなのかどうか見分けがつかないレベルになっています。
ドラマ版のシーズン1はエピソード10で完結していますが、話自体は完結していません。
現在シーズン2を心待ちにしている状況ですが、もともとかなりの手間が掛かっている作品な上に、現在の新型コロナの状況もあって、シーズン2の公開はめちゃくちゃ先になりそうな予感・・・。つらい。
てか、この予算を出せたNetflixも凄い。
『ダーククリスタル』シリーズは職人技の塊!!
今らさら言うまでもないですが、『ダーククリスタル』シリーズは、舞台美術を担当する人は勿論、人形師、声優、脚本、監督など、全てのプロフェッショナルな人たちのビジョンが少しでも違ってたら実現できないようなクォリティーの作品なんです。
監督でありマペットの生みの親、ジム・ヘンソンの頭の中に明確な構想があったとしても、そのビジョンを他の製作スタッフと共有するのはめちゃくちゃ大変だった筈。
ドラマ版だって基になる作品があるとはいえ、今度はドラマ版で、しかもCGが広く普及した現代で、CGに負けないクォリティーのマペット作品を作るのは並大抵の事では無かったでしょうし。
というか、その辺の事は同じくNetflixで公開されている『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンスの裏側』というドキュメンタリー映画でしみじみ感じました。
人形というのが分かっているからこそ、キャラクターが死んだり、物が破壊されるシーンを観るたびに「このシーン、撮り直しになったら大変そうだな・・・」と思ったり 笑
そういう意味でもひとつひとつに感動する作品です。
映画版、ドラマ版、どっちからでもいいので騙されたと思って是非一度観てみてください。
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