ちょっと前に話題になった映画『バード・ボックス』を今更ながら観てみました。
簡単に言ってしまうと、”外で目を開けたら死ぬ系のパニック映画”です。
・Netflix
映画の構成上どうしてもオチに期待が高まりますが、見事に裏切ってくれます。
そういう意味では、オチを見るまでは映画に釘付けになりますが、2度と観たいと思わないであろう映画です 笑
※ネタバレ
物語の流れ
映画の構成としては、最初に目隠しをして川を下ろうとするところから始まります。
まず、ここで視聴者側としては
- 何があったのか?
- なぜ目隠しをしているのか?
など、様々な疑問が湧き、これからの話にワクワクするじゃないですか。
でもね、はじめに言っておくと全くスッキリしません 笑
とりあえず次のシーンでは、世界が突如パニックに巻き込まれた”過去”に移ります。映画の設定的には世界各国で徐々に広がりを見せている謎の現状らしいので、厳密にはいきなりでは無いですけど、主人公視点で見れば”いきなり”です。
まぁ、パニック時の当たり前の判断として、正常な人たちはそれぞれ近くの家の中に逃げ込み集団生活を開始します。
その中で『外にある”何か”を見てしまえば死ぬ』という結論に達します。
でまぁ、特に大きな話の展開があるわけでもないのですが、なんやかんやあって敵キャラの襲来で家の中の住民はほぼ全滅。

途中から家に逃げ込んでた奴。なぜか外を見ても平気で、住人に無理やり外を見せようとする
軽くドンパチやったあとに生き残った男性と生まれてきた子どもを含めて(1人は他人の)4人でしばらく生活を続け、ある日無線で『ここは大丈夫だぞ!』という声を聞きます。曰く川を下り鳥の声を頼りにこっちに来いとの事。

謎の相手から安全な場所があるというのまさかの報告。
半信半疑なものの、突如謎の軍団(しかも外で目を開けても平気な奴ら)に襲われて、主人公と子ども2人だけ、無線の声を頼りに安全圏を目指すことになります。これが冒頭のシーンに繋がるわけです。

全員普通に外で目を開けれる奴ら。どう見ても悪い奴

かたや外で目を開ける事ができない普通の人
男性は圧倒的に不利な状況で主人公たちを逃します。

かくして目隠しボートの旅が始まります
で、観てる方としては『原因は何なのか?』『襲ってくる敵の正体とは?』や『無線の相手の正体は?』などなど、最終的にどんなオチなのか期待するじゃないですか。
・・・しかし。
その”安全圏”とは盲学校のあった場所でした。
視覚障害者はそもそも見ることができないから大丈夫との事なんでしょうけど。
そして校内は本当に平和でした。ちゃんちゃん。
・・・・は?
結局、騒動の理由も原因も明かされないまま。
ある意味究極のパニック映画
何1つ謎が解けないまま、そしてヒントが少なすぎる本作ですが、襲ってくる一部の人間についての情報はちょーっとだけあります。

悪い奴だったんだけど
”闇を抱えたものは影響がすくない”
”みんなに見せたがってた”
との事。実はこいつも同じ類の人間でしたけど。
・・・・。
いやいや!これで納得しろと!?
観てる方としては、全ての謎が最終的に集結していく方向になっていくのかと思えば、投げっぱなし!!
いや、映画で何か『謎』を残したままっていうのは珍しくないし、大概の場合は考える余地があって楽しい。
でも、この映画に関しては、圧倒的にヒントが少なすぎる。
だいぶ端折って説明したけど、見てはいけない『何か』はどう考えても意思を持ったものであり、襲ってくるシーンも描写されてる。

木々をなぎ倒してとてつもないスピードで迫ってくる”何か”
他にも死んだ知り合いの声で話しかけてきたり、何かと目を開けさせようと誘導してくる。
そこまでやってて正体は謎のまま。
この辺も個人的には納得いってなくて、同じ謎のまま残すなら、こういう直接的なシーンが無ければまだ「自殺の原因は別にあって、迫ってくる”何か”は人間の恐怖心をビジュアル的に表現してるだけなんかな?」とか無理やりにでも何かと考える事ができたのに。
なんせ全部謎。
そして最後も拍子抜けするほど、いきなり平和になる 笑
視聴者側の関心事は全無視!!
まぁある意味究極のパニック映画(視聴者側が)とも言えるかもしんないですけど。
追記
これ観てしったんですけど、原作あったんですね。
映画では尺の問題により原作を薄めることは当たり前ですが、どうやら物語もところどころ改変しており尚且つオチも違うとのこと。
上記の動画を観た感じ、どう考えても原作の方が面白そうですね。
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